睡眠薬の使用、適切に

睡眠薬の使用、適切に

 高齢化に伴い、不眠に悩む人が増えている。不眠症の治療に用いる睡眠薬を適切に使い、上手にやめる指針を、厚生労働省の研究班と日本睡眠学会がまとめた。服用の効果を見極め、昼間のだるさなどの症状が改善されたら、減薬や休薬を検討するよう勧めている。 (佐橋大)

 

 

 研究班主任研究者の三島和夫・国立精神・神経医療研究センター部長によると、少なくとも三カ月に一度、睡眠薬を処方されている人は約二十人に一人といい、処方率は年々上がっている。約七割の患者は一〜二カ月で服用が終わるが、一部の患者は服用が長期化し、服用量が増える傾向にある。

 

 

 患者が勝手に薬をやめて、症状が以前より悪化し、再び薬が必要になるなど、うまくやめられないケースもある。「服用をいつまで続けるといったことが不明確だったことも一因」として、六月に指針をまとめた。

 

 

 指針は不眠症や睡眠薬に関する一般的な四十の疑問と、医療者向けと患者向けの回答で構成している=指針の主なQ&A。

 

 

 睡眠薬は副作用の頻度を高めないよう、一種類の服用を原則とし、年齢や持病、睡眠障害のタイプを考慮して、薬を選ぶことを推奨。指針には適した薬を例示している。

 

 

 現在使われている大部分の薬に強い依存性はないが、自己判断で急に中止すると、不眠が悪化する可能性があるとも指摘する。休薬に向けては、服用量を少しずつ減らす方法などがある。

 

 

 三島部長は「睡眠薬は本来、ずっと飲み続けるものではない。短期でしっかり治療し、休薬を心掛けることが大事。日中の眠気や倦怠(けんたい)感が取れれば、医師の指示のもと、減薬や休薬を試みるのが基本」と話す。

 

 

 一方、慢性化している人では、身体の痛みなどで薬をやめにくい人もいる。そうした人でも、漫然と服用するのでなく、睡眠の状態を定期的にチェックし、治療が適切かを確認すべきだとしている。

 

 

 2013年11月19日 東京新聞

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